虻も取らず蜂に刺されるの意味
「虻も取らず蜂に刺される(あぶもとらずはちにさされる)」とは逃れようとする敵からも失敗し、逆にその戦いで痛い目にあってしまうという意味を持つことわざです。敵前逃亡のつもりが、新たな危険に巻き込まれるという不運な状況を表す表現となっています。
虻も取らず蜂に刺されるの語源・由来
このことわざは古くからの日本の風刺譚、つまり戯作や滑稽話から生まれました。原話では旅行者が虻(あぶ)から逃げようと木に上ったところ、蜂の巣に出くわしてしまい蜂に刺されるというエピソードから生まれた言葉です。
虻も取らず蜂に刺されるの例文・使い方
- 失敗したプロジェクトから逃げ出そうと転職したけど、新しい会社でも問題が発生し、まさに虻も取らず蜂に刺される状況だ。
- 試験を避けるために学校を休んだら、補習と再試験を受けなければならなくなった。まるで虻も取らず蜂に刺される感じだ。
- 借金を返すためにギャンブルをしたら、さらにお金を失ってしまった。これが虻も取らず蜂に刺されるってことなんだな。
虻も取らず蜂に刺されるの類語・言い換え
泥沼に足を取られる、穴から出た蛙、袋のねずみ、覆水盆に返らず
虻も取らず蜂に刺されるの反対語
蓮の花に咲く、一石二鳥、上手な船頭、風が吹けば桶屋が儲かる