暑さ忘れて陰忘るの意味
“暑さ忘れて陰忘る(あつさわすれてかげわすれる)”は日本古来のことわざです。このことわざの直訳は「暑さに耐えかねて木陰に入り、涼しさに身を任せている間に、その木陰の存在を忘れる」という意味です。つまり、困難な状況から一時的に逃れて楽になったとき、その困難な状況自体を忘れてしまうという人間の短絡的な心理を表しています。
暑さ忘れて陰忘るの語源・由来
“暑さ忘れて陰忘る”は古くから伝わる日本の諺であり、その具体的な語源や由来は不詳ですが、暑さで辛いと思って木陰に入り、ほっと一息ついたところでその暑さや苦労を忘れてしまうという、人間が本来の目的を見失い易い傾向を描写したものとされています。
暑さ忘れて陰忘るの例文・使い方
- 試験勉強のために無駄な遊びを控えていましたが、一度だけ遊んでみたらうっかり暑さ忘れて陰忘るでしょう。
- ダイエットのために厳しく食事制限をしていましたが、一度だけチーズケーキを食べたら暑さ忘れて陰忘るかもしれません。
- 新型コロナウイルスの感染予防のために手洗いやマスクを徹底していましたが、一度だけ油断すると暑さ忘れて陰忘る結果になるかもしれません。
暑さ忘れて陰忘るの類語・言い換え
一息ついて油断してしまう、手綱を緩めてしまう、気を抜いてしまう
暑さ忘れて陰忘るの反対語
困難を忘れずに留意する、苦労を経験として生かす、厳しい状況を自覚し続ける