麻の中の蓬とは?意味・語源・例文・類語・反対語

麻の中の蓬の意味

“麻の中の蓬”(あさのなかのよもぎ)とは、よその団体や集団の中に紛れ込んで、その集団の価値観や規則を乱す存在を指すことわざです。直訳すると、「麻の株の中に蓬(よもぎ)が生えている」という意味となりますが、統一性のある集団や団体の中に異質な存在が混在していることを表現しています。

麻の中の蓬の語源・由来

「麻の中の蓬」は、古代中国の語録『韓詩外伝』に由来します。そこでは、良いものと悪いものが混じっていることを表すたとえとして用いられました。また、蓬は雑草の一種であり、農作物の成長を妨げるため、価値観や規則を乱す存在として比喩されています。

麻の中の蓬の例文・使い方

  • 新しいメンバーが入ってから、チーム内での挨拶が滞ってしまった。まさに麻の中の蓬だ。
  • 彼女は麻の中の蓬みたいに、部活の雰囲気を一人で変えてしまった。
  • その学校の校風をあまりにも逸脱した行動は、まさしく麻の中の蓬と言えるでしょう。

麻の中の蓬の類語・言い換え

異彩を放つ、異端者、異分子、問題児、風紀を乱す者

麻の中の蓬の反対語

一員、従順者、規則を守る者、模範的存在

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