網の目にさえ恋風がたまるの意味
「網の目にさえ恋風がたまる(あみのめにさえこいかぜがたまる)」とは、人の心情が非常にデリケートで、些細なことにも感情が揺れ動くことを表す表現です。具体的には、恋心が募るとどんな小さなことも気になる、または大きな感情を引き起こす、という意味合いが込められています。
網の目にさえ恋風がたまるの語源・由来
この言葉は、平安時代の歌人「在原業平」の歌から生まれた言葉です。「網の目」とは、文字通り漁網の網目のことを指し、細かい穴を通じて海水が漏れていく様子を指します。「恋風」とは、恋愛感情を暗示する風を象徴しています。したがって、「網の目にさえ恋風がたまる」とは、本来なら漏れ落ちるはずの恋の風が、心に留まり続けるという情緒を表現しています。
網の目にさえ恋風がたまるの例文・使い方
- 彼との思い出が蘇ってくると、網の目にさえ恋風がたまる心情になる。
- あの人の言葉一つで、網の目にさえ恋風がたまる程、胸がざわつく。
- 昨晩の夢で彼女に会ったからか、何をしていても網の目にさえ恋風がたまる。
網の目にさえ恋風がたまるの類語・言い換え
些細なことで心が揺れ動く、心がとても敏感になっている
網の目にさえ恋風がたまるの反対語
心が揺れない、平静を保っている