青表紙を叩いた者にはかなわぬの意味
「青表紙を叩いた者にはかなわぬ(あおびょうしかをたたいたものにはかなわぬ)」という言葉は、ある経験がない人はその経験を持つ人には敵わない、つまり経験者にはかなわないという意味を表しています。具体的には、古い日本では裁判をする際に提出する訴状の表紙が青かったので、「青表紙を叩いた」とは裁判の経験があるということを指します。
青表紙を叩いた者にはかなわぬの語源・由来
この成句の語源は、江戸時代の裁判制度に由来します。当時、訴訟を起こす際には表紙が青い紙製の裁判用紙(俗に青表紙とも言われた)を提出することが必要でした。そして、「青表紙を叩いた」は、裁判で訴訟を起こし経験を積んだ者、つまり「訴訟のベテラン」を意味します。そのため、「青表紙を叩いた者にはかなわぬ」とは、ベテランの技術と経験に新人がかなうわけがない、という意味合いを持つようになりました。
青表紙を叩いた者にはかなわぬの例文・使い方
- この商売は、青表紙を叩いた者にはかなわぬから、新参者がうまくやれるわけがない。
- 新しく趣味で始めた将棋だけど、青表紙を叩いた者にはかなわぬとはこのことだね。この道の長い人たちには敵わないよ。
- 裁判は、青表紙を叩いた者にはかなわぬ。素人考えではうまくいかない。
青表紙を叩いた者にはかなわぬの類語・言い換え
古参にはかなわない、ベテランには敵わない、経験者には及ばない、老兵には手が出ない
青表紙を叩いた者にはかなわぬの反対語
ベテランより新人、古参より新規、経験者より初心者、老兵より青二才