麻を荷って金を捨てるとは?意味・語源・例文・類語・反対語

麻を荷って金を捨てるの意味

「麻を荷って金を捨てる(あさをにってかねをすてる)」とは、大事なものに気を取られて、大切な他のものを忘れてしまう、または見落としてしまうという意味を表します。大きな荷物を運んでいると小さいことに気が付かないことから来ています。

麻を荷って金を捨てるの語源・由来

このことわざの語源は、江戸時代の商人の間で使われていた言葉「麻より金」からきています。これは、商取引において金額の小さい麻を運ぶのに気を取られて、より価値のある金を置いていってしまうという状況を表しています。麻で荷物がいっぱいになってしまうと、金を持ち帰る余裕がなくなってしまうことから、大事なことを見落とす、忘れてしまうという意味になりました。

麻を荷って金を捨てるの例文・使い方

  • 彼は成績を上げることに必死で、健康を害してしまった。まさに麻を荷って金を捨てる状況だ。
  • 顧客サービスに力を入れているが、そのせいで製品の品質が下がってしまうとは、麻を荷って金を捨てた結果だ。
  • 大幅な値引きに目を奪われて、その商品が自分に必要なものなのかどうかを考えるのを忘れてしまった。麻を荷って金を捨てる行為だ。

麻を荷って金を捨てるの類語・言い換え

明けすけに騙される、目先のことにとらわれる、虫がいい、一石を投じて二鳥を得るの反対語、二兎を追う者は一兎をも得ず

麻を荷って金を捨てるの反対語

一石二鳥、以一奪二、有意義な取引

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