朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげの意味
「朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげ(あさとんびにみのをきよゆうとんびにかさをぬげ)」とは、適切なタイミングで物事を行うべきだという意味です。イメージとしては、朝にカラスが仕事に行く際に雨具(蓑:みの)を身に着け、夕方になったら帰る時に雨具を脱ぐ、というように、常に準備を怠らず、適切に対応することが大切という教えです。
朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげの語源・由来
「朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげ」の語源や由来は、江戸時代の職人言葉から来ています。当時の建設作業は雨天でも行われるため、鳶職(とびしょく)の人々は朝になると雨具を着て作業場まで行き、夕方になって雨が上がったら雨具を脱ぐという生活をしていました。その様子から、常に自分の状況や環境に合わせて適切な対応をすることの大切さを表しています。
朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげの例文・使い方
- 試験期間中は、「朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげ」の精神で、計画的に勉強に取り組んで欲しい。
- 健康管理も「朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげ」で、普段から十分な休息と栄養補給を心掛けることが大切だ。
- 人間関係でも「朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげ」の心構えで、予防策を怠らず、適切に対応することが大事だ。
朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげの類語・言い換え
用心深く、用意周到に、常に警戒心を持つ、綿密な準備をする、常に準備万端に
朝鳶に蓑を着よ夕鳶に笠をぬげの反対語
油断大敵、不用心、怠慢、後手後手に回る、手遅れになる