朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬの意味
「朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬ(あさとんびがなけばとなりしちけんいでがならぬ)」という言葉は、その影響の大きさや物事の重要性を表現することが多いです。直訳すると「朝に建築現場の鳶(=大工の一種)が鳴けば、周辺の七軒の家から人々が出て来る」という意味になります。これは、建築の開始=朝鳶の声が、周囲の住民にとっては大きな出来事であり、一大事と捉えて騒ぎ立てるという様子を指しています。つまり、何かが起こるとそれが周囲に大きな影響を及ぼすさまを言います。
朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬの語源・由来
この言葉は、建築現場で働く鳶職人の声が、朝早くから響き渡り、近隣に大きな影響を及ぼす様子から来ています。「鳶が鳴く」とは、鳶職人が仕事を始める合図をすることを指し、それが「隣七軒」に響き渡るほどの大きな影響力を持つということから、一つの出来事が広範囲に影響を及ぼすことを表現しています。
朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬの例文・使い方
- 試験の結果が発表されると、クラス全体がザワつき始めた。「朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬ」だ。
- 母が風邪を引くと家中がパニックになる。まさに「朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬ」状態だ。
- 会社の社長が辞任するというニュースが流れ、一気に株価が下落した。これぞ「朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬ」だ。
朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬの類語・言い換え
有名人の一言で世間がざわつく、敏感すぎる反応、何かとつつかれやすい
朝鳶が鳴けば隣七軒出でがならぬの反対語
無関心、百聞不如一見、慌てる乞食が出る幕