悪人の友を捨てて善人の敵を招けの意味
「悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのてきをまねけ)」とは、つまり行動や行いにより悪人という評価を受ける人たちから距離を置き、行動や行いが善とされる人々の敵になるほど強く主張を持てという意味です。善と悪は人それぞれの立場や価値観で変わってきますが、一般的に公に受け入れられている善悪の判断基準を元にしています。
悪人の友を捨てて善人の敵を招けの語源・由来
「悪人の友を捨てて善人の敵を招け」が初めて文献に登場するのは、江戸時代の『一代集要』という書物です。作者は代々学者を輩出した江戸の名門で、当時の教育を担っていました。続いて幕末の人気読本「南総里見八犬伝」でも見かけます。元々は禅の教抄としての存在が確認されており、草庵修行の際の言葉とされています。
悪人の友を捨てて善人の敵を招けの例文・使い方
- 彼は汚職に手を染める同僚から距離を置き、潔白な自分の主張を訴え続けた。まさに「悪人の友を捨てて善人の敵を招け」の精神だ。
- 公正な発表をするために、自らの信念から逢う必要だ。「悪人の友を捨てて善人の敵を招け」、その意志を貫くのだ。
- 彼らが不正を行っているのならば、それを止める立場に立つべきだ。「悪人の友を捨てて善人の敵を招け」、これがあなたの役割だ。
悪人の友を捨てて善人の敵を招けの類語・言い換え
良心に従って行動せよ、善行を行いなさい、正道を歩むべし
悪人の友を捨てて善人の敵を招けの反対語
悪に染まって行動せよ、悪を行いなさい、邪道を歩むべし