雨晴れて笠を忘るとは?意味・語源・例文・類語・反対語

雨晴れて笠を忘るの意味

「雨晴れて笠を忘る(あめはれてかさをわする)」という言葉は、困難や問題が解消した途端、その時自分が頼りにしていたものや資源を軽んじる、または忘れるという意味があります。雨が降ると笠を必要としますが、雨が晴れると笠を忘れてしまうことから、このような意味につけられました。

雨晴れて笠を忘るの語源・由来

この言葉の語源は、日本の古典籍「方丈記」に由来します。「雨晴れて笠を忘る」は、一部を取って使っている言葉で、全文では「雨晴れて笠を忘る者多し、風止むと扇を置く者多し」と記述されています。これは「雨が晴れた後で傘を忘れる人が多い、風が止んだら扇を置く人が多い」と解釈され、この句が現代まで引用されることとなりました。

雨晴れて笠を忘るの例文・使い方

  • プロジェクトが終了すると、彼はいつも雨晴れて笠を忘るように仲間を無視する。
  • 試験が終わって本当に雨晴れて笠を忘るように、参考書籍を見なくなった。
  • 彼女は病気から回復すると、虚弱だった頃に世話になった人々を雨晴れて笠を忘るように忘れてしまった。

雨晴れて笠を忘るの類語・言い換え

忘恩、恩知らず、ありがたみを忘れる、楽が訪れると苦を忘れる

雨晴れて笠を忘るの反対語

恩を忘れない、感謝の意を示す、困難を乗り越えた後も教訓を忘れない

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