あちら立てればこちらが立たぬとは?意味・語源・例文・類語・反対語

あちら立てればこちらが立たぬの意味

「あちら立てればこちらが立たぬ(あちらたてればこちらがたたぬ)」とは、「一方を良くしようとすると他方がうまくいかなくなる」「どちらか一方しか満足させられない」という意味のことわざです。だからと言って、何も決められないで悩んでしまうほど難しいことではなく、「優先順位をつけて、大事なものを決める」ことを教えてくれます。

あちら立てればこちらが立たぬの語源・由来

「あちら立てればこちらが立たぬ」の語源や由来は、漕ぎ船を制御するために使われる「舵(かじ)」からきています。舵を右に倒すと船は左に進み、舵を左に倒すと船は右に進むという性質をもとに、一方を立てると他方が立たなくなる、という表現が生まれたのです。

あちら立てればこちらが立たぬの例文・使い方

  • テスト勉強に時間をかけると部活動がおろそかになる、あちら立てればこちらが立たぬとはこのことだ。
  • 母は仕事をすると家事が手につかない、あちら立てればこちらが立たぬと嘆いていた。
  • 友達との約束も大切だけど、家族の用事もまかせられない。あちら立てればこちらが立たぬとは言え、どちらも大切にしたい。

あちら立てればこちらが立たぬの類語・言い換え

片手落ち、一方優先、一目瞭然、板挟みなど。

あちら立てればこちらが立たぬの反対語

両立可能、双方満足、一石二鳥など。

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