垢を洗って痕を求むとは?意味・語源・例文・類語・反対語

垢を洗って痕を求むの意味

「垢を洗って痕を求む(あかをあらってあとをもとむ)」とは、その表面的な汚れや欠点を取り除いても、なお隠し通せない本来の欠陥や短所を探し出すという意味を表す言葉です。垢を洗い落としても、それが元々ついていた痕跡を求めて見つけ出す、ということを表しています。

垢を洗って痕を求むの語源・由来

「垢を洗って痕を求む」は、中国の古典「仏経」からきています。体に垢がついていると不衛生で、洗って痕を残さないようにするのが普通です。しかし、この表現では、垢を洗い落としたあとも痕を求めるという逆の行動を表しています。つまり、欠点や問題点を隠蔽しようとしていても、本質的な問題は必ず何処かに痕跡として現れ、それを見つけることができるということを表しています。

垢を洗って痕を求むの例文・使い方

  • 彼女の嘘は見抜けた。垢を洗って痕を求むとはこのことだ。
  • 政治家は過去の失敗を隠そうとしても、有権者は垢を洗って痕を求む。
  • 犯罪現場をどれだけ掃除しても、垢を洗って痕を求む視点で見れば何かしらの証拠が見つかるだろう。

垢を洗って痕を求むの類語・言い換え

痕跡をたどる、蓋を開けてみれば、本質を見抜く

垢を洗って痕を求むの反対語

表面を取り繕う、欠点を隠す、事実を見逃す

TOP