蟻は蹴る能わず針は呑む能わずとは?意味・語源・例文・類語・反対語

蟻は蹴る能わず針は呑む能わずの意味

「蟻は蹴る能わず針は呑む能わず(ありはけるたわずはりはのむたわず)」とは、非常に小さいという意味のことわざです。直訳すると、蟻を蹴ることもできないし、針を飲むこともできないという意味になります。つまり、あまりにも小さいために取扱いが難しい、または無視できない状況を表現します。特に、物事や問題が細かすぎて対応できない、あるいは何をするにも手間がかかる状況を指すことが多いです。

蟻は蹴る能わず針は呑む能わずの語源・由来

この言葉の由来や語源は詳しくは分かっていませんが、現在のように一般的に使われるようになったのは、江戸時代から明治時代にかけてと言われています。特に、福澤諭吉をはじめとする近代思想家の著書に頻繁に引用され、広く認知されるようになったと言われています。

蟻は蹴る能わず針は呑む能わずの例文・使い方

  • 午前中に行われた会議の議題は、「蟻は蹴る能わず針は呑む能わず」と言えるほど細かい内容で、進行が難しかった。
  • 彼の新製品の設計図は、細部にわたって細かく設定されており、まさに「蟻は蹴る能わず針は呑む能わず」といえるほどだった。
  • 彼女の論文は、「蟻は蹴る能わず針は呑む能わず」といえるほど細かな事項まで丁寧に記されていた。

蟻は蹴る能わず針は呑む能わずの類語・言い換え

細かすぎて手に負えない、取り扱いが難しい、面倒で取り扱いが難しい、こまごました

蟻は蹴る能わず針は呑む能わずの反対語

ざっくりとした、大まかな、全体的な、大雑把な