油を以て油煙を落とすとは?意味・語源・例文・類語・反対語

油を以て油煙を落とすの意味

「油を以て油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)」という表現は、同じような性質を持つもの同士でなら、それを治すこともできるという意味を持っています。例えば、頑固な汚れには強力な洗剤を使うという考え方や、同じ問題を持つ人こそ、その解決方法を知っているという考え方に使えます。

油を以て油煙を落とすの語源・由来

この表現の語源は実際の現象から来ています。キッチンなどで料理をした際に生じる油煙は、掃除をしてもなかなか落ちにくい汚れです。しかし、この油煙の汚れに再度油を塗ると、案外スムーズに汚れが落ちます。この現象をもとに、「同じようなもの同士でこそ解決できる」という意味合いで使われるようになったのです。

油を以て油煙を落とすの例文・使い方

  • いじめ問題を考えるためには、いじめの当事者である子どもたちの意見が必要だ。それこそが、「油を以て油煙を落とす」の考え方だ。
  • 彼女はダイエット中なのに、よくジャンクフードを食べているように見えるが、それは「油を以て油煙を落とす」戦略なのだ。
  • 依存症の恐ろしさを教えるには、過去に依存症だった人の話が一番役立つ。まさに、「油を以て油煙を落とす」だ。

油を以て油煙を落とすの類語・言い換え

薬をもって毒を制す、同類相求む、類は友を呼ぶ

油を以て油煙を落とすの反対語

病は気から、予防は最善の治療

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