小田原評定の意味
小田原評定(おだわらひょうじょう)とは、公には議論を重ねるように見せかけて、実は裏で既に結論が出ている状態を指す言葉です。一見、多くの人々が公平に意見を述べ、討論を重ねているかのように見えますが、実際には既に結論が決まっており、その場の討論は形式的なものでしかありません。
小田原評定の語源・由来
この言葉の語源は、「戦国時代の後北条氏が小田原城で評議を開いたものの、事前に結論が出ていた」というエピソードから来ています。評定(ひょうじょう)は古代の裁判、または意見を尋ねることであり、この場合では後者と解釈されます。
小田原評定の例文・使い方
- リーダーが会議前に既に決定を下していたので、その会議は小田原評定だった。
- 上司が決定を先行して打ち出したため、部下たちはそれが小田原評定であると感じた。
- あの会議、なんだか小田原評定みたいだったよね。
小田原評定の類語・言い換え
形式的な議論、陳腐な議論、事前決定
小田原評定の反対語
公平な議論、真剣な討議、オープンな討論