飴で餅とは?意味・語源・例文・類語・反対語

飴で餅の意味

「飴で餅(あめでもち)」とは、手軽な手段で本来困難なことを成し遂げること、または困難なことをやり遂げようとするが結果次第で、期待したほどの効果が得られないことを示す諺(ことわざ)です。本来、飴(ソフトな状態)で餅(固い状態)を作ることは不可能であることから、このような意味が生じたのです。

飴で餅の語源・由来

「飴で餅」という言葉は、もともとは劇作家の森鷗外が「三昧滓」の中で使用した句であるとされています。その後、一般的に諺として使われるようになりました。ちなみに、「滓」は粕、くすぶり、ゆすりなどと読み、本来の意味は唐酒を澄ましたあとに残る濁がすじのことを指す言葉です。これから転じて、事物の粗末な部分や卑下、卑賤を指すようになりました。

飴で餅の例文・使い方

  • 友人がたった一ヶ月で大学入試の数学を一から勉強して合格するなんて、まさに飴で餅だと思った。
  • 三日坊主の彼が一晩で英単語を覚えるなんて、飴で餅だろう。
  • 楽して痩せようとするのは、飴で餅をつくようなものだ。

飴で餅の類語・言い換え

ツギハギ、ゴマすり、安易な手段で、手っ取り早く、一攫千金

飴で餅の反対語

手間をかける、じっくりと、地道に、堅実に、一歩一歩

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