甘い粉にむせるの意味
「甘い粉にむせる(あまいこにむせる)」とは、順風満帆な状況や楽な状況にある場合でも、些細な問題や失敗でつまずいてしまうことを表す表現です。直訳すると「甘い(美味しい)粉を食べているのに、その粉が風で飛んできてむせてしまう」という意味なので、状況は良いはずなのに、ちょっとした問題でつまずくというニュアンスがあります。
甘い粉にむせるの語源・由来
この言葉の語源は、枕詞(「あま尽く」という形で詩文に使われる固定的な言葉)とされている「甘きに」に由来すると言われています。「甘きに」は元々、味が良く、物事が順調に進んでいる状態を言う言葉で、この「甘きに」が転じて、「甘い粉にむせる」のような表現になりました。
甘い粉にむせるの例文・使い方
- チームは試合で勝利間近だったが、最後の最後で甘い粉にむせてしまった。
- テストの結果は良かったが、成績表を家に忘れるという甘い粉にむせる。
- 彼はインタビューで好印象を与えていたが、最後に遅刻してしまうという甘い粉にむせる。
甘い粉にむせるの類語・言い換え
楽な状況でつまずく、順風満帆なのに独自の阻害、逆風を自分で生み出す
甘い粉にむせるの反対語
困難を乗り越える、逆境を切り抜ける、災害から立ち直る