あの声で蜥蜴食らうか時鳥の意味
“あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)”とは、「外見や実力がかけ離れている、形のみで中身が伴っていない」という意味が込められた言葉です。直訳すると、「あの美しい声で蜥蜴を食べるのか?」となり、外見(美しい声)と実態(蜥蜴を食べる)の矛盾を表しています。
あの声で蜥蜴食らうか時鳥の語源・由来
「あの声で蜥蜴食らうか時鳥」の語源は江戸時代の俳人、松尾芭蕉の一句に由来します。芭蕉は、時鳥の美しい声と、その実際の食べ物である蜥蜴のイメージが大きくかけ離れていることをモチーフにした句を作りました。これが転じて、見かけと実際の行動や能力が一致しないことを皮肉って表現する言葉になりました。
あの声で蜥蜴食らうか時鳥の例文・使い方
- 政治家が公約と異なる政策を推進し始めた時、友人との会話中で「あの声で蜥蜴食らうか時鳥とは言うものの、実際に見るとガッカリするよね」と使用する。
- 能力が伴わない人を見て「あれだけ見かけは良いのに、仕事が全く出来ないなんて、まさにあの声で蜥蜴食らうか時鳥だね」。
- 詐欺師が捕まったニュースを見て、「またあの声で蜥蜴食らうか時鳥な奴が現れたか」
あの声で蜥蜴食らうか時鳥の類語・言い換え
表面だけ、見かけ倒し、体裁ばかりの人、イメージと実態のギャップが大きい人、形ばかりの人、実力が伴わない人
あの声で蜥蜴食らうか時鳥の反対語
見かけ通りの人、実力と外見が一致する人、見た目少なめ実力多め、中身がある人、実態が伴う人、形と中身が一致する人