あだし野の露鳥辺野の煙の意味
あだし野の露鳥辺野の煙(あだしののつゆとりべののけぶり)とは、人間の人生や世の中のはかなさを表現する言葉です。露は夜露が朝日に当たるとすぐに消えてしまう様子から、煙は風に吹かれるとすぐに消えてしまう様子から、それらのはかなさ、つまり人生や世の中の移ろいやちっぽけさを例えて表現したものです。
あだし野の露鳥辺野の煙の語源・由来
この言葉は、「万葉集」に登場する山部赤人の歌「秋風に 見渡す限り あだ野の露 鳥辺野の煙 とほしかりける」から出ています。ここでは人生のはかなさを秋風で飛ばされる露や煙にたとえて詠んでいます。
あだし野の露鳥辺野の煙の例文・使い方
- 一夜にして彼女の気持ちが変わった。まさにあだし野の露鳥辺野の煙だ。
- 世の中の流行はあだし野の露鳥辺野の煙、すぐに変わる。
- 人間の命、あだし野の露鳥辺野の煙というより他ない。
あだし野の露鳥辺野の煙の類語・言い換え
風前の灯火、一朝一夕、砂上の楼閣、水泡の幻、朝露、流星、春夢秋月、花鳥風月
あだし野の露鳥辺野の煙の反対語
根強い、長持ちする、移ろわない、永遠の