新たに沐する者は必ず冠を弾くの意味
「新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんをはじく)」ということわざは「新しく何かを始めると、その分野の独自の慣習や規則に驚き、違和感を感じる」という意味を持っています。沐するは、頭を洗うという意味。冠を弾くは、古代中国の荘子に由来し、頭につけていた冠を弾き飛ばすという意味です。つまり、身構えて物事に新たに取り組む場合、それまでの常識や価値観が覆されることのたとえです。
新たに沐する者は必ず冠を弾くの語源・由来
このことわざは、古代中国の思想家である荘子の言葉がもとになっています。荘子は様々な事象を見て考え方の制約に捉われず、新たな視点で物事を捉えることを説いた人物です。その思想が、新たに何かを始めると、それまでの常識や価値観が覆されるというこのことわざに反映されています。
新たに沐する者は必ず冠を弾くの例文・使い方
- 海外での生活は、新たに沐する者は必ず冠を弾くという言葉の通り、日本とは全く異なる風習や文化に驚くことが多い。
- 新たに沐する者は必ず冠を弾くという故事を思い出し、就職活動に挑む。
- 新たなプロジェクトに参加するときは、新たに沐する者は必ず冠を弾くということわざを思い出し、物事に対する新たな視点を持つことを心掛ける。
新たに沐する者は必ず冠を弾くの類語・言い換え
新規参入者は常識を覆す、新しい環境で既存の価値観がぶつかる
新たに沐する者は必ず冠を弾くの反対語
既存の価値観がそのまま通用する、環境が変わっても驚かない