怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るの意味
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざればあやしみかえってやぶる)とは、おかしなことや疑わしいことを見ても、すぐには疑わないこと。その結果、その怪しいことが晴れてしまう、という意味合いが含まれています。疑うことなく受け入れ、それが事実でなかった場合でも問題が解消するという意味が込められています。
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るの語源・由来
この言葉は、「訓覚義用」という中世の禅語辞書に記されています。ここでは、「疑わしいことを見ても疑わずにすぐに信じてしまえば、その後で初めて疑問が晴れて解決する」という意味が示されています。この言葉は、海東静龍(かいとうせいりゅう)という禅僧が作成したものとされています。
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るの例文・使い方
- 新商品の売り上げが思うように伸びず、周囲は不安に思っていましたが、怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るととらえ、そのまましっかりと販売を続けた。
- 探偵が怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破ると考え、怪しい人物を追い続けることで事件の真相が明らかになった。
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るといった精神で、疑り深くなりすぎず、人々に接していきたい。
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るの類語・言い換え
直感を信じる、初心に従う、疑わずに進む、情に従う
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破るの反対語
疑い深い、慎重になる、先入観を持つ、警戒する