悪獣もなおその類を思うとは?意味・語源・例文・類語・反対語

悪獣もなおその類を思うの意味

「悪獣もなおその類を思う(あくじゅうもなおそのるいをおもう)」とは、悪意を持つ人々でも自分と同じ集団の人間には思いやりを持つ、という意味の成句です。具体的には、同じような立場や属性を持つ人々に対しては、普段は見せない好意や共感を示すことがある、という事情を指します。

悪獣もなおその類を思うの語源・由来

この言葉の語源は、中国の古代哲学者の『荀子』に由来します。荀子は、悪人でも仲間には思いやりを示す例として、猛獣でも同じ種族には優しくするという例を挙げました。これが日本に伝わり、「悪獣もなおその類を思う」という成句となりました。

悪獣もなおその類を思うの例文・使い方

  • 彼は他人に冷たい態度を取るが、仲間に対しては優しく接し、まさに「悪獣もなおその類を思う」を体現している。
  • チーム内では仲良くやっているけど、他のチームに対しては攻撃的。まるで「悪獣もなおその類を思う」のようだ。
  • 競争相手に対しては厳しい言葉を投げかけていた彼も、自分たちと同じ分野の人に対しては助言を与えていた。「悪獣もなおその類を思う」の見本だ。

悪獣もなおその類を思うの類語・言い換え

一味同心、同類同心、血は争えない

悪獣もなおその類を思うの反対語

仲間割れ、仲間であるにも関わらず冷たい、血縁でも争う

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