五里霧中とは?意味・語源・例文・類語・反対語

五里霧中の意味

「五里霧中」(ごりむちゅう)とは、「前後すぐの事情もつかめないほど、混乱や不安の中にいる」という意味の成句です。これを直訳すると、「5里(約20キロメートル)もの道のりが霧で覆われてしまい、進むべき方向が全く見えない状態」を表します。つまり、物事がはっきりと見えないで混乱している状態や、何をどう進めば良いのか見当がつかない状況を指す言葉として用いられます。

五里霧中の語源・由来

「五里霧中」の語源は、中国の古代の故事に由来しています。もともとは、中国の「周易」の一節「困在五里,中行失道」から引用されています。これは「5里の道のりが霧で覆われ、真っ直ぐ進めなくなる」という意味です。これから転じて、比喩的に物事の見通しが立たず、進行方向が見えない状態を表すようになりました。

五里霧中の例文・使い方

  • 新しいプロジェクトが立ち上がったばかりで、まだ五里霧中の状態だ。
  • 試験勉強を始めたところだが、五里霧中で何から手をつけて良いか分からない。
  • 親の離婚を知った時は五里霧中だったけれど、少しずつ落ち着いてきた。

五里霧中の類語・言い換え

五里霧中の類語や言い換えには、「手探り状態」「迷走中」「方向感覚を失って」などがあります。

五里霧中の反対語

五里霧中の反対語には、「見通しが立つ」「道筋がつかめる」「方向性が定まる」などがあります。

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