遏雲の曲の意味
「遏雲(えんうん)の曲」は、知識や技巧を全面に出すのではなく、それを抑えて独特な深みや味わいを出す、あるいはそれによって能力・技芸の水準や品性などを深みあるものにすることを指す言葉です。特に文芸や芸術などの分野で使われることが多いです。
遏雲の曲の語源・由来
「遏雲の曲」の語源は、中国の古代の詩集「詩経」から来ています。「詩経」の一篇である「遏雲」には、雲が大気を緩やかに厳かに塞ぐ様子が描かれており、これが比喩として使われています。「遏」は制限や抑制を、「雲」は雲行きを意味し、「曲」は音楽や詩など有職故実を意味します。つまり、自分の内面の情感を抑制しながら、それを見事に表現するという意味がこもっています。
遏雲の曲の例文・使い方
- その画家の作風は遏雲の曲と評され、飾り気を抑えた深みのある絵画が描かれている。
- 彼のピアノ演奏は遏雲の曲の極みと称され、深みある音色が観客を魅了する。
- 遏雲の曲の要素が詩に込められ、豪快さを抑えた繊細な表現が読者を引きつけた。
遏雲の曲の類語・言い換え
内心の抑制、遠慮がちな表現、飾り気のない表現
遏雲の曲の反対語
豪快な表現、大胆な表現、飾り気のある表現