垢も身の内の意味
「垢も身の内(あかもみのうち)」とは、一般的に、「人の欠点や短所もその人自身の一部であり、人格を形成している」という意味で使われる言葉です。垢というのは、体を洗わずに溜まった汚れのことを指し、それが身の一部となっているという比喩から、人の欠点や短所もその人自身を形成している一部分であるという意味合いになっています。
垢も身の内の語源・由来
「垢も身の内」という言葉の由来は、中国の書物「菜根譚」に出てくる「塵垢は物の皮肉、心の髄骨、却して去るべからず」という一節に由来しています。この一節は、「体の垢や汚れもそこから洗い流してしまうと、本来の肌の健康や美しさを保つことはできない」という意味で、人間の欠点や短所も同じく、たとえそれが気に食わない部分でも、その人を形成する大切な要素であると教えています。
垢も身の内の例文・使い方
- 彼の性格の荒いところもあるが、それが彼を魅力的に見せている。だから、垢も身の内だと思って受け入れるよ。
- 彼女は少し気が強いけど、その強さが彼女らしさを支えている。垢も身の内ということかな。
- 自分の失敗を恥じることなく語る彼の姿勢には、垢も身の内という言葉がぴったりだと感じた。
垢も身の内の類語・言い換え
悪魔も四文字、短所も長所
垢も身の内の反対語
欠点を直す、短所を補う