穴の狢を値段するとは?意味・語源・例文・類語・反対語

穴の狢を値段するの意味

「穴の狢を値段する(あなのむじなをねだんする)」とは、その場や時期に応じてものごとの価値を見極め、適切な評価や行動をするという意味です。一見、価値のなさそうなものでも状況によっては価値が出るといった考え方を表しています。

穴の狢を値段するの語源・由来

狢(ムジナ)は猫ほどの大きさの哺乳類で、その穴(巣)を指すところからこの言葉が生まれました。通常、狢自体には大した価値はないのですが、狢が製皮業で利用されるようになった江戸時代には、狢の皮は価値のあるモノとされました。そこから、一見価値が無さそうなものでも、状況や時期によっては価値があるという意味合いで「穴の狢を値段する」という表現が生まれました。

穴の狢を値段するの例文・使い方

  • 最近の流行りのお洋服は、デザインが個性的で一見売れなさそうだけど、お店の店員さんがうまくコーディネートすると高値で売れるから、まさに穴の狢を値段するものだよね。
  • あの漫画家さんのデビュー当時の作品はあまり評価されてなかったけど、今は初期作品が貴重とされて高く取引されているよね。穴の狢を値段するっていうのは、こういうことを言うんだ。
  • その昔貴重品とされていたけど今や価値が下がった宝石と、価値が上がる未来のある地下資源、どちらを選ぶかは、まさしく穴の狢を値段するという考え方が求められる。

穴の狢を値段するの類語・言い換え

状況に応じて物事の価値を見極める、タイミングによる価値の変動を理解する

穴の狢を値段するの反対語

価値を見極められない、状況に応じて物事の価値を判断できない

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