迹を滅せんと欲して雪中を走るの意味
「迹を滅せんと欲して雪中を走る(あとをめっせんとほっしてゆきなかをはしる)」は、昔の固有の表現です。直訳すると、「自分の足跡を消すために雪の中を走る」という意味になりますが、比喩的には、「自分の行為の証拠を隠すためにあれこれと手を尽くす」という意味になります。つまり、自分が何かをした事実を隠そうとする行為を象徴的に表現しています。
迹を滅せんと欲して雪中を走るの語源・由来
この表現の語源は、具体的な情景から来ています。雪の上に足跡を残すと、自分が通ったことが明らかにわかってしまいます。そこで、自分の足跡を消そうとして雪の中を走ると、逆に足跡が多く残ってしまい、自分の意図が露呈してしまうという皮肉な状況を描いています。
迹を滅せんと欲して雪中を走るの例文・使い方
- 彼女は不正がばれないようにと思い、こっそりとデータを書き換えた。しかし、その行為が逆に疑念を深める結果となり、まさに迹を滅せんと欲して雪中を走るという行為に他ならなかった。
- 彼はうわさを消すためにあちこちで釈明していたが、その頑張りがむしろうわさを広める結果になった。まるで迹を滅せんと欲して雪中を走るような行動だった。
- 誤魔化しを重ね、結局は全てがばれる。迹を滅せんと欲して雪中を走るとはこの事だ。
迹を滅せんと欲して雪中を走るの類語・言い換え
自業自得、自己陥没、石の上にも三年、焼け石に水
迹を滅せんと欲して雪中を走るの反対語
堂々と振舞う、開き直る、胸を張る