悪貨は良貨を駆逐するとは?意味・語源・例文・類語・反対語

悪貨は良貨を駆逐するの意味

「悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)」とは、価値の低いものや質が悪いものが多く出回ると、価値の高いものや質が良いものが市場から消えてしまう、という意味です。このことわざは、もともとは経済の世界で使われる言葉で、価値のある良い貨幣が、価値の無い悪い貨幣に駆逐される現象を指していました。しかし、今日ではあらゆる場面で使われ、質の悪いものが多いと、質の良いものが見えなくなってしまうという意味でも広く使われています。

悪貨は良貨を駆逐するの語源・由来

「悪貨は良貨を駆逐する」の語源は、16世紀のイギリスの経済学者であるトーマス・グレシャムが初めて述べた経済原理、「グレシャムの法則」から来ています。この法則は、二つの貨幣のうち、価値が低い貨幣が市場に出回るようになると、価値が高い貨幣は市場から消えてしまうという現象を指します。つまり、価値が低いものが多くなると、価値の高いものが見えなくなる、という意味になります。

悪貨は良貨を駆逐するの例文・使い方

  • 間違った情報がネットに氾濫して、真実が埋もれてしまっている。まさに「悪貨が良貨を駆逐する」状況だ。
  • 量産型の安価な商品が市場を溢れかえり、こだわりを持って生産される良質な商品が見落とされがち。「悪貨は良貨を駆逐する」現象が起きている。
  • 書店には参考書が山のように並んでいる。しかし、その中には不適切な内容のものもある。必要な情報を得るためには「悪貨は良貨を駆逐する」現象を理解し、適切な参考書を見極める力が求められる。

悪貨は良貨を駆逐するの類語・言い換え

二束のわらじ、増しに行くは病める後

悪貨は良貨を駆逐するの反対語

良餅は餅屋、真ん中の子が一番良い、無理が通れば道理引っ込む

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