老婆心の意味
「老婆心(ろうばしん)」は、大人が子供や若者に対して、優しく注意したり、面倒を見たりする心の持ち方を指す言葉です。また、他人に対して過度に心配したり世話を焼くことも老婆心と言います。言葉のイメージとしては、老婆が孫を気にかける様子が元になっています。
老婆心の語源・由来
「老婆心」の語源は古代中国の故事に由来します。「老婆」は中国語でおばあさんを意味し、「心」は心配りや面倒見の良さを表しています。つまり、老婆が孫に対するような心遣いをすることから「老婆心」と言います。
老婆心の例文・使い方
- 結婚して独立した娘に対して、母親が「食事はちゃんととっているのか、風邪はひいていないか」と老婆心を持って心配をします。
- 新しい部署に異動になった田中さんは、古くからその部署にいる佐藤さんの老婆心を感じ、安心しました。
- 先生は生徒が勉強に集中できているか、体調はいいかという老婆心から、毎日のように生徒たちに声をかけていました。
老婆心の類語・言い換え
母性本能、面倒見の良さ、世話好き、心配性、過保護
老婆心の反対語
自己中心的、冷たい、無関心、他人任せ、放任主義