殷鑑遠からずとは?意味・語源・例文・類語・反対語

殷鑑遠からずの意味

「殷鑑遠からず(いんかんとおからず)」とは、「他人の失敗を見て、自分も同じような失敗をしないように気をつけなさい」という意味を持つ言葉です。近くにある他人の失敗は、自分の将来のための警告・教訓となる、という忠告です。

殷鑑遠からずの語源・由来

「殷鑑遠からず」の語源は中国の歴史書『荀子』に由来します。古代中国の周王朝が、滅亡した隣国・殷の過ちを見て学び、自身の国を治める手本としたというエピソードから来ています。

殷鑑遠からずの例文・使い方

  • 先輩が仕事でミスをしたとき、それを見た後輩が「先輩の失敗は殷鑑遠からずだ」と受け止め、自分も同じ失敗を避ける。
  • ある政治家が不祥事を起こし、マスコミに大きく取り上げられた時、そのニュースを見ていた他の政治家が「殷鑑遠からず」を意識し、自身の行動を改める。
  • 親が子供に対し「酔っ払って倒れている人の姿を見て、君も飲みすぎないように。殷鑑遠からずだよ。」と語りかける。

殷鑑遠からずの類語・言い換え

教訓、手本、反面教師、他山の石、参考事例

殷鑑遠からずの反対語

自己中心的、我が道を行く、他人事、鈍感、反省しない

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