朝三暮四の意味
「朝三暮四」は、結果が同じであるにもかかわらず、表現方法で誤った印象を与えること、または形式上の変更でしかないのに実質的な改善がないことを指す言葉です。要するに、ルールや内容を細かく変えても結局、結果が変わらないさまを指しています。
朝三暮四の語源・由来
この言葉は、中国の戦国時代の故事に由来します。物語では、ある商人が猿に胡桃を与える約束をします。それは「朝には3つ、夕方には4つ」だというのです。しかし、猿は夕方に4つもらえることに喜んであっさり納得してしまいます。でも考えてみれば、1日にもらえる胡桃の数は同じ7つで、表現の仕方が違うだけだと気が付くはずです。
朝三暮四の例文・使い方
- 改革に名を借りて組織の名前だけを変えるものの、中身はそのままなのは朝三暮四だ。
- 新プランがお得に見えるけど、よく計算してみれば既存のプランと大差ない。完全に朝三暮四だね。
- 値下げした代わりにサービス内容を減らすのは、朝三暮四と同じだ。
朝三暮四の類語・言い換え
見かけ倒し、違いのない変化、形だけの変更、空回り
朝三暮四の反対語
実質的な改善、本質的変化、劇的改善、根本的変革